Windows 8.1 登場。その存在意義とは(三)

 そのため既仁の?cベンダーも2-in-lデバイス(スライドや脱着などの変形動作によって、ノートPCスタイルとタブレットスタイルのどちらでも使えるハイブリッドスタイルのコンピューター)に舵を切り出し始めた。OSをリリースするMicrosoftとしても、この流れに追従しなければならなかったが、問題となるのが長年ユーザーに親しまれてきたデスクトップ環境だ。タッチ操作を前提としたタブレットにおいて、デスクトップは決して操作しやすいものではない。そのため、Microsoftは新たなUI(ユーザーインターフェース)を用意しなければならなかった。

 その1つの答えが「Modern(モダン)ウィンドウズ8.1だ。モダンUIは目新しいものではなく、MicrosoftWindows Phoneなど各種自社製品にモダンUIの原型となるものを導入している。肖初は「Metro UI」と言う名称でアピールされたが、パートナー企業からのクレームにより現在のものに改称。余談だがMicrosoftのオンラインストレージである「SkyDrive」も英Skvから商標権で訴えられたが、近年中にワールドワイドレベルの改称を行うことで和解が成立している。どうも近年のMicrosoftは単語に対する扱いが曖昧で、いまだに機能の呼称が定めていないところに危うさを感じるのは筆者だけではないだろう(図004)。

 

20140728172549
図004:モダンUIを採用したWindows Phone 7。同OSは2010年2月リリースのため、Windows 8よりも早く世に登場している

 

 

 

関連記事: