クライアント向けHyper-Vも強化 「三」
ホストOSとゲストOS間でクリップボードの内容を共有できなかっだのは、Virtual PCが抱える問題点の1つだったが、新しいHyper-VはゲストOSのデスクトップ描画をリモートデスクトップで実行することで、クリップボードの共有がようやくサポートされた。また、ディスプレイ解像度の変更も接続時に接続クライアントで選択するようになる。
これらはリモートデスクトップ技術などを応用した「拡張セッションモード」により実現される機能だ。Windows 8.1のHyper-Vは同モードがあらかじめ有効になっているため、クリップボード経由だけでなくホストOSとゲストOS間のファイルのコピー&ペーストや、ホストマシンのオーディオデバイスを利用した再生や録音、プリンターやローカルストレージのリダイレクト機能も有効になる。ただ、拡張セッションモードが利用できるゲストOSは、Windows 8.1 ダウンロード版 およびWindows Server 2012 R2のみ(図182)。
図182:ゲストOSとしてWindows 7をインストールしてみたが、やはり拡張セッションモードは有効にできなかった
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